Netflixのクイーンズ・ギャンビット

リフォームや建築とは何ら関係ない、ただただ私のオススメのものを紹介するこちらの【つ組商店】。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

今回おすすめしたいのは僕の大好きなNetflixの海外ドラマ【クイーンズギャンビット】。


全7話完結の天才チェス少女の躍進と葛藤の物語。
チェスのチェの字も知らない人でも十分に楽しめる作品です。

あまり映画自体そんなに見ない自分ですが、これは好きすぎてもう3周してます。

舞台は1950年代のアメリカ。
主人公のベスは幼くして母を亡くし、児童養護施設で育ちます。
その施設の用務員のおじさんにチェスに基礎を習って遊ぶうちに、あっという間にチェスの天才へと開花していきます。

しかし天才に挫折と葛藤は付き物。
当時、児童養護施設の児童には精神安定剤を与えており、その影響でベスは薬物依存に。
年齢とともに美しく成長を遂げるベス。数々の大会での華々しい結果を残しながら、その後、薬物だけではなくアルコールにもどっぷり溺れていきます。(煙草も覚えます)

薬がないとチェスができない。お酒がないと集中できない。落ち着かない。
才能の開花と華々しい躍進劇。それとと同時にベスを飲み込んでゆく薬物依存とアルコール依存。
「天才」が苦しむ姿がすごくリアルです。


この作品、言ってしまえば「不幸な過去を持つ孤児が、苦境を乗り越えて世界の頂点に挑む!」
という、輪郭はよく考えてみたら王道のスポコン。

努力・友情・恋愛・勝利!だけでは済まされず、えげつない過去と才能と障害が、王道スポコン展開を今までになかった面白い作品にしているのだと思います。

主人公ベスを演じたアニャ・テイラー=ジョイがまた美しい、、。
目の保養です。風呂につかるくらい疲れが飛びます。


この作品の真のテーマは”才能の代償、彼女が抱える悪魔”だと製作陣は公言しています。
才能が故に孤独なベス。薬やアルコールの依存症になってしまい、いつも自分自身と戦っていました。
チェスが題材のクイーンズギャンビットの根幹は”自分との闘い”


戦いと葛藤の果てに待つラストは、人の温かみが感じられるハートフルな締め方。
何も言わずに1話を見てほしい。
これを見るだけで今年一年いい年になります。ほんとです。

熱弁してしまいましたが今回は以上。